デュオ/DUO
YANO MUSIC FESTIVAL 2010
プロデューサー矢野博康インタビュー
 
2月23日(duo music exchange)、2月24日(Shibuya O-East)にて2日間開催される「YANO MUSIC FESTIVAL 2010」。堂島孝平、ノーナ・リーヴス、土岐麻子、馬の骨、グラノーラ・ボーイズ、Sunshine Love Steel Orchestra、コトリンゴ、羊毛とおはな、南波志帆の総勢9組のアーティストが出演するこのイベントは、フェス全盛の昨今、ありそうでなかった良質なポップミュージック主体の企画として注目を集めている。本番直前、イベントへの意気込みをプロデューサーの矢野博康氏に聞いた。
ポップに真摯に向き合うアーティストが一堂に会する場があってもいいんじゃないか、と思いました。
ーー今回の「YANO MUSIC FESTIVAL」(以下、「矢野フェス」)を開催しようと思った、そもそものきっかけはどういうものだったんですか?

「現在、たくさんのロックフェスがありますけど、ポップに真摯に向き合っているアーティストたちが一堂に会する場があってもいいんじゃないかって思ったのが大きな動機ですね。今回参加してくれるメンバーはデビューしたばかりの人もいますが、僕と同じように10〜15年選手も多くて、わりと立ち位置や匂いが似ていて、僕が勝手にシンパシーを感じてたりする人たちなんです。今回、シブヤテレビジョンさんに機会をいただいたんで、一度みんなでワーッとやるのもいいんじゃないかと思って、ホントに僭越ながら『やらせてください!』って感じですね」

ーー現在、たくさんのフェスがありますが、プロデューサーの名前を全面に掲げてイベントってあまりないですよね? ご自身の名前をイベント名に掲げた理由みたいなものはあるんですか?

「名前を掲げるのが当たり前のような気もしてたんですが……なんでつけたんだろう(笑)。やはり名前を掲げることで、僕自身が責任を持ってやらなきゃという、自分自身にはっぱをかけるっていう意味もありました。とりあえず、声をかけさせてもらった僕が責任者として名前を出して、『矢野フェスです』とか言っちゃったほうが、多少バカバカしさも含まれていいんじゃないかという思いもありますね」

−−名前を掲げるに値するだけのメンバーが揃った感はありますけど、先ほどおっしゃった点以外に今回のメンバーを選んだ基準みたいなものはあるんですか?

「まず第一は矢野がファンであることですね。身近に感じていながらも、実は同じイベントやライブのステージに立ったことがない方にも声をかけさせていただきました。見え方としては、参加アーティスト同志の風通しの良さみたいのも念頭に置きました。単純に各アーティストにライブをやってもらって『いいイベントでした』という感じよりも、各アーティストの相互作用で何かが見えるようなメンツにしたいという思いはありました」
アーティスト間のシンパシーが見えやすく、コラボレーションが起こりやすい状況を作りたい。
−−フェスでよくあるのが、いろいろなミュージシャンがショーケース的に出てきて、確かに楽しいんだけど、各アーティストは「点」でしかなかったりすることも多いですが、今回の「矢野フェス」ではその辺は変えていきたいというのがあったんですね。

「そうですね。もし、そういうものと違うものにできるとしたら、僕はその調整役というか、『一緒になんかやろうよ』と言いやすい立場だと思うんです。いろいろなアーティストに声をかけて、アーティスト間のつながりとか音楽的なシンパシーとかが見えやすく、コラボレーションが起こりやすい状況というのは、『もしかしたら僕なら作れるかもな』みたいことは考えました。単純にアーティスト同志のコラボレーション……それはラストにアーティスト総出演的なことに集約されるものだけじゃなくて、なにかしらの仕掛けを入れていくとかは考えてますね。この参加ミュージシャンなら、有機的なサムシングがあるんじゃないかというのが見える座組になったとは思っています。一個一個のバンドを観るというよりも、『矢野フェス』という一本の線として楽しんでもらえるような工夫はするつもりなんで、その辺は楽しみにしてほしいですね。僕が考えるフェスの理想型みたいなものをどこまでできるかわかりませんが、ベストなものができればと思ってます」

−−矢野さんは現役で音楽を作る立場にいる方ですから、その辺のビジョンみたいなものが見えやすいというのもあるかもしれないですね。

「よくあるのがエンディングでエレキギターが5人みたいのあるじゃないですか(笑)。それは否定しないし、お祭り感があって楽しいんだけど、あまり音楽的ではないわけで。フェスならではのお祭り感だけでなく、音楽的なおもしろさみたいなものも考えて楽しいものにできたらと思ってます」

−−矢野さんの場合、ミュージシャンであり、プロデューサーでもあるわけで、両方の視点が今回のフェスにも生かされてるような気がしますね。

「イベントを組む側と出演する側の両方の理想というのが気持ちとしてわかるというのはあるかもしれない。そこを僕なりにベストな形で落としこむのが今回の『矢野フェス』という気もしますね」

−−サウンド面のプロデューサーとしては南波志帆さんやノーナ・リーヴスの楽曲なども手がけてますけど、いろいろな人を集めてひとつのイベントをプロデュースするのは今回が初めてだと思いますが、実際に動き出してみていかがですか?

「まず大元のアイデアがしっかりしていなければダメということですね。今回でいうと、いいポップミュージックに真摯に向き合ってて、大前提として矢野がファンであるという人たちを集めて、そこから醸し出される共通の匂いがあるというのが軸で、その人たちがパフォーマンスをして、100%、120%の力を見せてくれる仕掛けや場を作るのが僕の役目だと思って取り組んでます。そういう意味では、音源を作るときと、発想の根幹はあまり変わらないかもしれないですね」
ボリューム的にも内容的にも二日合わせてこその「矢野フェス」です。
−−今回は二日にわけてのイベントとなりますが。

「音楽性でいうと、一日目はアコースティック寄りの音楽を中心に、二日目は割とバンド編成でにぎやかなものといった差別化はしています。一日目はいわゆるバンドっぽい編成で演奏するグループがなくて、そういうものこそセッションした時におもしろい化学反応みたいなものがありそうな気がしますね。二日目は馬の骨やノーナ・リーヴスといったバンド編成のステージの他に、『矢野フェスバンド』というのがイベントのハコバン的立ち位置で、土岐や堂島くんのバックを務めます。彼らがいつもと違うメンツでやるおもしろさプラスアルファを楽しんでもらえたらと思ってます。あくまでもフェスなんで、ボリューム的にも内容的にも二日合わせてこその『矢野フェス』ですので、是非二日間とも足を運んでもらいたいですね」

−−イベントタイトルには「2010」とありますが、今後も「矢野フェス」は継続して開催していく予定があるんですか?

「あくまでも願望ですが、年に一回ぐらいの定例イベントにしたいですね。風物詩的なイベントにまで成長していけたらうれしいです。その記念すべき第一回ですので、是非二日間足を運んでください。まあ、『矢野フェス』という名前を掲げてるので、もしつまらなかったすべての責任は僕にあるということで(笑)」

−−いやいや、最高だったらみんなからホメられますよ(笑)。

「そうなったら本当にうれしいですね。楽しみにしていてください」
02.23 TUE. @DUO 出演アーティスト
 
The Granola Boys
僕がキリンジの堀込高樹くんとやってるバンドです。ほかにはバンジョー、マンドリンなどを担当する桜井芳樹さん、ペダルスティールとスティールパンを担当する田村玄一さん、あとベースの千ヶ崎学の総勢5名のグループ。音楽は、ややエキゾな感じなんだけど、曲の構造としてはポップス的ですね。オリジナルだけでなく、カバー曲もレパートリーなんですが、武満徹や冨田勲といった選曲の面白さやアレンジの妙を楽しんでもらえたらと思ってます。
http://www.naturalize.jp/thegranolaboys/
 
Sunshine Love Steel Orchestra
グラノーラ・ボーイズでも一緒にやってる田村玄一さんとバッファロー・ドーターの大野由美子さん、リトルテンポの土生剛さん、基本的にはこの3人のスティールパンユニットなんですが、当日は3人プラス数名の編成でやってもらう予定です。スティールパンの音楽を生で聴く機会はあまりないと思うので、生でパンの音色を楽しんでください。
http://www.myspace.com/sunshinelovesteel
 
羊毛とおはな
おはなちゃんはジャズ出身のボーカリストで、市川君はガットギターをやっています。清涼感のある、雰囲気のいいアコースティックのデュオです。CM音楽とかでもよく歌ってるので、声は聞いたことあるけど、実際にオリジナル曲を耳にしたことがない人も多いと思うので、そういう人こそこの機会に是非生で観て、聴いてほしいですね。
http://www.youmoutoohana.com/
 
コトリンゴ
ピアノソロやバンド編成など、いろんな編成でやってる方なんですが、今回はピアノとチェロという編成です。ピアノがものすごくうまくて、歌声はふんわりした感じなんですが、ステージでがっつりピアノを弾いてる姿はある意味、男らしさを感じさせてくれます。そのギャップを楽しむのもいいんじゃないでしょうか。楽曲も当然すばらしいです。
http://www.10do.jp/kotringo_new/index.php
 
南波志帆
僕がおととしからプロデュースしてる16歳の女の子で、ちょうど「矢野フェス」に参加してるメンバーが、彼女に曲を提供してる人も多いっていう縁もあって、今回オープニングアクトとして出てもらうことになりました。16歳ならではの初々しさと、楽曲をライブでどう聞かせるかというのが日進月歩なので、目撃する価値があると思いますね。
http://www.nanbashiho.com/top.html
02.24 WED. @EAST 出演アーティスト
 
NONA REEVES
最近またライブがいいんですよね。ノーナ・サウンドの根幹にあるさまざまな要素がシェイプされて、男っぽい形で洗練されてきてる。個々の活動も目立ってますが、ノーナ・リーヴスとして合体した時の最強感を是非観てほしいですね。
http://www.nonareeves.com/
 
馬の骨
馬の骨での泰行は、キリンジとは違う男っぽさみたいなのがありますよね。キリンジは好きだけど、馬の骨は観たことがないという人も多いと思うんで、泰行の男っぽい部分をこの機会に観てほしいですね。
http://www.naturalize.jp/umanohone/
 
土岐麻子
シンバルズ解散ライブ以来6年ぶりに一緒にやるんですけど、土岐がソロでやってることはものすごく音楽的にも素晴らしいと思っています。久しぶりに彼女が歌う後ろ姿をドラムを叩きながら観るのは楽しみです。
http://www.tokiasako.com/
 
 
堂島孝平
堂島くんはある意味ベテランの域に入ってると思いますが、ステージの転がし方もうまくて、ミュージシャンとしても尊敬しているので、僕自身一緒にやれるのが楽しみですね。今回はアッパー目なチューンで攻める予定なんで、ハイテンションなステージを楽しみにしてください。
http://djkh.jp/
 
矢野フェスバンド
ドラムの矢野に加えて、ノーナ・リーヴスのギタリスト奥田健介、カフェロン(http://www.cafelon.com/)やソロ活動と並行してケミストリーやPuffyなどのサポートでもひっぱりだこのキーボーディスト渡辺シュンスケ、さらに、U&DESIGN(http://uanddesign.com/)っていうバンドのメンバーで、堂島くんやノーナのサポート経験もある若手ベーシスト須藤優がメンバーです。いいバンドです。
 
 
 
 
2010.02.23 TUE.
YANO MUSIC FESTIVAL 2010 @ duo
LINE UP
The Granola Boys
Sunshine Love Steel Orchestra
羊毛とおはな / コトリンゴ
オープニングアクト:南波志帆
INFORMATION
OPEN 18:00 / START 18:30
TICKET: ADV.¥4,000- / DOOR.¥4,500-
※1ドリンク別
 [341-878]   [74838] 

>チケットのご予約はこちら

INFO. Shibuya DUO 03-5459-8716
 
 
 
2010.02.24 WED.
YANO MUSIC FESTIVAL 2010 @ EAST
LINE UP
NONA REEVES / 馬の骨
土岐麻子×矢野フェスバンド
堂島孝平×矢野フェスバンド
オープニングアクト:南波志帆
INFORMATION
OPEN 18:00 / START 18:30
TICKET: ADV.¥4,000- / DOOR.¥4,500-
※1ドリンク別
 [341-877]   [74850] 


INFO. O-EAST 03-5458-4681
 
 
duo, EAST 2日間2日間通し券
TICKET: ADV.¥7,000-
※1ドリンク別
 [782-435]   [74856] 
 
 
 
 
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