FEATURE

LOOP CHILD
INTERVIEW

LOOP CHILD

しばのまりこ(Vo)と篠崎哲也(B)からなる2人組のバンド、LOOP CHILD。前フルアルバム『ツナガループ』から約10ヶ月、9月6日にニューミニアルバム『HUMAN』をリリース!しばのまりこが等身大の“今のわたし”を詰め込んだ全5曲を収録し、新たなLOOP CHILDの一面を示した人間味のある意欲作が完成!そんな作品を引っ提げ、2018年1月7日にshibuya duo MUSIC EXCHANGEにてサイエンスホーム presents LOOP CHILDワンマンライブ「HUMAN LOVE〜ワタシからアナタへつながるーぷ〜」を開催!! ミニアルバム『HUMAN』制作秘話からduoでのワンマンライブに向けてしばのまりこに話を聞いた。

interview & text by 牧野りえ

──ミニアルバム『HUMAN』がリリースされて約3ヶ月経ちましたが、改めてどんな作品になったなと思いますか?
しばのまりこ:もともと自分で何回も聴ける作品を作りたいなと思って制作を始めたんです。今まではメンバーそれぞれ部品を持ち寄って、PCでやり取りしながら曲を作っていくやり方だったんですけど、今回はエンジニアと私の2人で長野の山奥に1週間くらいこもって曲を作ったんですよ。そこでひたすら自分と向き合う時間があったんですね。森に囲まれたコテージで、鳥のさえずりを聞きながら朝起きるみたいな毎日を繰り返す中で感覚が研ぎ澄まされていって。何の無理もなくいいメロディがポンポン出てきたんですね。手を加えることなくそのままを作品にできたらいいなと思って東京に帰ってきて、チームLOOP CHILDに聴かせたところ“いいじゃん”と言ってくれて。そこから歌詞を書き始めたんですけど、歌詞もやっぱりより今の自分が歌いたいものを素直に書こうと思って書きました。今までは結構カッコつけてる自分を見てほしいみたいなところがあったんですけど、今回は“これを見せたらちょっとダサいかな?嫌われるんじゃないかな?”っていう部分もさらけ出そうと。レコーディングもオケはすべて“せーの”で一発録りしたんですよ。その時のライブ感がそのまま詰まっているので、歌もすごく楽しく歌えましたね。

──実際、“自分が聴きたい作品”になりましたか?
しばのまりこ:はい!むっちゃアホみたいに聴いてます(笑)。

──ファンの方の反応はいかがでした?
しばのまりこ:最初はちょっと不安だったんですけど、“今までになくていいです”みたいな反応が多くてうれしかったですね。要するに“素のしばのまりこ”も受け入れてもらえたんだなって。そこからライブも変わったんですよ。なんか斜に構えたところがなくなったというか。ステージ上で素のまんまでいることを自然にできるようになったかなって。今までのライブよりも人と人とのつながりが密にできてる気はしてますね。まさに『HUMAN』っていうタイトルそのままだなと。

──『HUMAN』の楽曲たちができた背景や歌詞に込めたメッセージなどを教えていただけますか?
しばのまりこ:まず「つぎはぎの夢」は、そのタイトルがパッと浮かんだんですけど。夢を追いかけるにはすでに年なんじゃないとか、誰が言うわけじゃないですけど、自分でもそう思うことってダッサイなと思って。つぎはぎの夢でさえも大きく船の帆みたいに張って前進していける自分ってカッコいいだろうと。LOOP CHILDもメジャーデビューして7年目なんですけど、いろんなことがあったなと山奥にこもっている時に思ったりして。“まだまだ何も結果出てないでしょ、あなた”って自問自答してたら、自分に歌ってあげたい曲になりましたね。

──「美しき日々」では今の日常が続くことの素晴らしさを歌っていますね。
しばのまりこ:山って天気が変わりやすくて。雨が上がって夕日が射してきた時に、ピアノを弾きながらこのメロディができたんです。そこで一番ピタッとくる言いたいことってなんだろう?と思った時に、“どうか 変わらないでいて”という歌詞が出てきて。今って変わらないでいることが難しい時代だなと思うんですね。ミサイル飛ばしてくるし。自分が大事にしてるモノが、権力や他人の手によって変わったり失われたりするなんて絶対に嫌だなという思いを書きました。「愛、愛、愛。」もそうですね、ニュースを見てぼんやり思ってたことで。大きな流れの中で、抗ったり力尽きて流されたりして生きてるなっていう自分を書きました。アレンジもかなり凝って作ったので、こんな歌詞ですけど歌っていて気持ちいい曲ですね(笑)。

──「ハナウタ家族」はほっこりする歌ですね(笑)。実際こういうご家族なんですか?
しばのまりこ:そうなんです、本当に鼻歌をよく歌う家族で。母は留守電のメッセージも鼻歌で残したりするんですよ。“まりこちゃま〜電話を〜待ってるのに〜♪”って(笑)。家族にフォーカスしたことなかったんですけど、昔から曲にできたらいいなと思ってたことを形にした感じですね。ライブでは“ららるららりららるらるらら♪”の部分をみんなで歌ってくれたらうれしいです。

──ラストの「カナシミ坂の上で」はピアノと歌のみのバラードですね。
しばのまりこ:LOOP CHILDはベースとボーカルの2人組みのバンドなので、アレンジする上でバンドサウンドにしないといけないかなっていうのがあったんですけど。最終的にリーダー(篠崎哲也/B)が“曲がちゃんと届く形はピアノ一本だと思うから、これはピアノ一本でいこう”と言ってくれたのがとってもうれしかったです。歌詞も早くて、ピアノで曲を作ってる時点で頭の中にパペットがカタカタと動くアニメーションの映像が見えてて、その景色を書いていったんですね。歌いながらその映像が頭に流れるので歌う度にグッときちゃうんです。

──先ほど『HUMAN』を作ってライブが変わったというお話もありましたが、2018年1月7日に開催されるshibuya duo MUSIC EXCHANGEで「HUMAN LOVE〜ワタシからアナタへつながるーぷ〜」はどんなライブにしたいなと思っていますか?
しばのまりこ:LOOP CHILDはとにかく“つながる”ということをテーマにしてるバンドなんですけど、8月からずっとインストライブをやっていて、そのゴールが1月7日のduoワンマンなんです。ファンの皆さんとのつながり方がより柔らかく、そして濃くなってる気がしてて、自分たちが思ってる以上にLOOP CHILDの曲が聴いてくれた皆さんの中に入り込んでいってるんだなというのも感じますし。「HUMAN LOVE」というタイトル通り、より人間臭く、人間愛でギューッ!と抱きしめるような感じで届けたいなと思ってるんですよ。今回のサポートミュージシャンもまたとてつもないメンバーで。たとえばTOKUさんや矢沢永吉さん、森山良子さんなどのセッションに参加するJAZZ界でもトップクラスのピアニスト秋田慎治さんや、ファンクバンド「SUPER BUTTER DOG」の元ギタリストで、ヒップホップユニット「マボロシ」のギタリスト兼MCでもあるギターリスト竹内朋康さん、ディズニーランドや宝塚歌劇団、数多くのアーティストさんのレコーディングやライブで活躍されてる女性パーカッショニストlucille(ルーシー)さんなど、全9人編成なんです。

──9人編成は初めてですか?
しばのまりこ:初めてです。本当に楽しみでしかないですね。それだけメンバーがいれば、全員の音がひとつになった時のエネルギーってすごいと思うんですね。コーラスも女性と男性の2人いるので、歌のみのセクションを作って、より歌力みたいなところを観せられたらいいなと思ってます。

──歌声も本当にカッコいいですね。
しばのまりこ:うれしいです。歌もずっと変わり続けていて、“昔と全然違うね”ってよく言われますね。

──過去の曲ももちろん披露されると思いますが、これまでとは違って聴こえるところがあるかもしれないですね。
しばのまりこ:そうですね。アプローチも違うし、新約的な感じで届けられるかなって思います。そこも楽しんでもらえたらと。インストアライブで知って今回初めてワンマンに来る方も多いと思うんですけど。インストライブの地明かりとは違う、duoの最高の照明、最高の音響という素敵な空間の中で聴いてもらいたいですね。みんなが日常生活を忘れて、心があたたかくなったり、強く無敵な感覚になったり、思いっきり泣けたり、感情の全てを解放してもらえる時間にできたらいいなと思ってます。

01/07 SUN.
LOOP CHILD
【オープニングアクト】東郷晶子
サイエンスホーム presents LOOP CHILDワンマンライブ
『HUMAN LOVE ~ワタシからアナタへつながるーぷ~』
LOOP CHILD
OPEN/START
16:00 / 17:00
ADV. / DOOR
ADV.¥3,600-(税込) / DOOR.¥4,000-(税込) ※ドリンク代別途必要
Ticket.
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INFO.
ラフエンターテインメント 03-6671-4658(平日10:00〜17:00)

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